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hanaのつれずれなるままに

hanaのつれずれなるままに

ブレークスルー

巷にあふれかえる英語勉強のノウハウ。ノウハウ好きなので、あれやこれや試しては続かず、試すばかりの日々を送っていました。2年間(勉強を再開したのは2002年2月でしたが、2002年のときは再開して数ヶ月で一度挫折し、まったく勉強しない時期が4ヶ月あったので)、唯一感じたブレークスルーはリーディングでした。

● SSS

勉強再開してわりとすぐにSSS式多読に出会いました。これはやさしい英文をたくさん読み、自然とペーパーバックが読めるようになる、というものでした。わかりやすい基本方針が気に入って早速挑戦しました。でもこのときはちっともSSSの方針を理解してなくて、やさしいものをたくさん、のうち、やさしいものっていうのが完全に抜けてました。なんといきなりHarryPotterの原書に挑戦したのです!理由ははやってたし、子ども向けだから。
あっさり挫折。そこで、ネットからやさしそうな英文をダウンロードして読む、というのをやってみました。これも挫折。案外、適当な文章というのはないものです。
SSSではGradedReadersを勧めていました。LongmanとかOxfordといった出版社がだしている使用語数を制限した読み物で、細かいレベル別にいろいろな本が出版されています。が、これが高くて。半信半疑だった私には購入できず、結局このときは、挫折。と同時に英語の勉強も一時ストップしてしまいました。
数ヵ月後、再び、英語をやろうかなと思い立ち、手にした英語の雑誌にSSSの多読のことが掲載されていて再び挑戦。
前回の失敗を踏まえ、今度はちゃんと素直にGRから始めました。SSSの掲示板でGRを交換したり借りたりしながら読み進め、レベル4,5はGRのセットを購入し、ついにHarryPotterの原書を読み終えることができました。
私的にはこれは多分ブレークスルーの一つだったと思います。これ以降、英文に対してあまりしり込みをしなくなった気がするので。

これに気をよくして今度はヒアリングでブレークスルーを感じよう!と思い立ち、2003年春からヒアリングマラソンを受講しました。

● 訪れないブレークスルー

「ある日突然英語がわかった」という宣伝にまんまとひっかかったわけです。
半年くらいはかなりまじめに取り組みましたが、特にブレークスルーのようなものを感じることはできず、夢と消えました。今は良質の教材が手元に残った、あとはいつ活用しようか、というだけです。
HMは別に悪いものではないのですが、ブレークスルーを感じたいと思っている人にはちょっと不向きかも。
というのも、教材は良質でも、その使いこなし方は今ひとつ不親切なので。
シャドウイングしましょうとかディクテーションしましょうとかいろいろあるのですが、実際問題、それをコツコツやるにはかなり根性が必要です。
英語は好きですが、そこまでの根性は私にはなくて。
多分心のどこかでこれを買ったらなんとかしてくれるだろうとか、そういう甘えがあるんでしょうね。

唯一の救いは耳が英語になれたこと。英語のリエゾンとか内容理解はともかく英語自体はずいぶん聞き取れるようになりました。

そうあとは意味の理解だけ。。。

HMが終わってさあ、英語学習も3年目に突入だし、今度こそ!と思って注目したのがSIMでした。

● SIM

受験生の頃、よく雑誌の広告で目にしていたSIM式長文読解。でも、うちはビンボーだったし、親の理解がなくて買ってもらえませんでした。英語再開した時も雑誌で見たのですが、受験生の時のイメージでお勉強っぽい気持ちになって手を出していませんでした。
でも、前から英語の順に内容を理解していく、という考えにはとても共感していました。試しにメルマガを購読して検討しようと、メルマガを購読して。。。そしてはまりました。
メルマガは無料です。教材は1ヶ月前くらいのVOAのニュース。テーマがいろいろ選ばれているし、新しい情報なので読み物としてもとてもいいですし、何より、SIM訳がスクリプトと一緒になっているので、内容をよく理解できます。内容をよく理解したものを内容を理解しながら英語を聞きましょうというのがSIM方式で、メルマガでは音読でそれをさらに定着させましょうと謳っています。
であって1ヶ月。最近、英語を聞く際、何かが違うような機がします。内容がわかっている、そんな気がするのです。

これまで、頭から理解しなくちゃいけないっていうのはわかっててもじゃあ、どうやればいいのかが、わからなかったのです。
でも、SIMのSIM訳と区切り読みを繰り返し聞いたり音読することで、自然に頭がそういう回路を持ってくれた、そんな気がするのです。

今まで、スクリプトをみちゃだめとか、繰り返し聞いて自力で内容を理解しようとか、日本語はだめとかいろいろ思ってましたが、内容理解に日本語は不可欠で、(なんといっても私は日本人で日本語で育ってきましたから)それをうまく利用する方法がSIMだったのです。

SIMの手引書ですが、実は今ひとつ詳しいものではなくて結局、自分で工夫しなくちゃいけないんですが、メルマガの形式がとても参考になっています。
メルマガではSIMの区切りごとにSIM日本語訳がつけられていて、これを読むだけでもずいぶん発想の転換が出来ました。一番のカルチャーショックは区切り位置です。
I look at this picture.だと、
I look 私は見ます
at this picture. この絵を

という具合です。
今まで、look atを一塊と思っていました。でも、lookで一旦みるってことを理解して次に来る前置詞で見る行動がいろいろ変化するって理解すると、応用範囲が広がったのです。
また、コアとなる意味をずっと保持しながら英文を聞く、という姿勢も教わりました。聞こえてくる英語を全部理解しようではなく、キーになるところを中心に情報を付け足していくような気持ちで英語を聞くという姿勢ができるようになりました。

あと少し。そんな気持ちになれました。

● オーディオブック

いろいろな人がオーディオブックを聞くのがいいと進めています。超勉強法の野口先生もすすめています。が、がむしゃらに聞いてもダメっていうのは昨年体験済みな私です。選んだ素材に問題があったと思いますが。

SIMを始める前、オーディオブックをただ聞いていました。本を読むのは邪道かなと思い、原書は用意していたものの、答えを見るような気がして。。。意味のわからないものを聞きつづけるのが多少苦痛に感じるようになり、本を読んでも今ひとつ理解できなくなり、英語を読むのが苦痛になり、何もかもうまくいかなくなりました。
じゃあ、原書を見ながら聞いてみようとバーティミアスで挑戦してみましたが、英語を読んで理解することが英語の朗読のスピードについていけず挫折。。。

でも、SIMで区切りごとに理解するようになって、今回、Audibleベーシックリスナーになったので、以前、原書を読んで挫折していたa walk to rememberでは、本を読みながら朗読を聞く、というのをやってみました。
それがなんと、読む方がちょっと速いくらいで目で見ている文字が音として聞こえてきてなんていうかいい感じなのです!1日でペーパーバックを読み終わりました。奇跡のお話でしたが、まさに私にとっても奇跡でした。




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